突然ですが、私はメンタルが弱いんです。以前こんなツイートをしました。
作業見積もりが下手なのか、納期に間に合うかどうかの不安で毎回押しつぶされそうになる。
不確定要素に対して尋常じゃ無い心配をしてしまう。これ自分の考え方・捉え方がよくないよな・・・
こんなの案件ごとに続けていたら体がもたない。どうやって不安と向き合えばいいのか。
— mtoutside[ὰʊ sάɪ] (@kvltcoder) February 20, 2020
これから始まる案件がとにかく不安だったんです。あまりにも不安で心療内科に行って薬を貰ってきました・・・実際案件が始まればまあ忙しかったんですが、これといったトラブルもなく納期にも間に合いました。
でもなんでこんなに不安だったんでしょうか。それに、なにかを始めるたびにこんなに不安になっていては仕事になりません。
多かれ少なかれこういった経験をしたことはあるのではないでしょうか?
この仕事はいったいいつになったら終わるのだろうか、本当に終えられるのかな・・・といった先行きの見えない不安。
この先どうしたらいいんだろうか、今のままで良かったのだろうか・・・といった漠然として不安。
この記事では私と同じように大きな不安を抱えた人の手助けになるかもしれない本を紹介します。
「エンジニアの心を整える技術」を読んでの感想
なんで買ったのか
とにかく不安でいっぱいで、心療内科で薬をもらうのもひとつの方法でしかありませんし、あくまで対症療法であり、根本的に解決しなければいけません。これは、職場の環境というより、自分の考え方がよくないのでは?と思いいろいろ調べたらある本にたどり着きました。それは、
です。
これ、技術書典で見かけたんですよね。でもその時すでに紙の本は売り切れで、気になるけどまあいっかと思って買わずに帰ってしまったんです。あのとき買っておけば・・・笑
著者について
からまげさんという人が書いています。今はフリーランスのエンジニアでもともとSIerの人。SIerとはシステムインテグレーターのことで、システム構築から導入のすべてを請け負う会社のことです。
この闇は深いぞ
大規模な開発となると大手SIer一社ですべてを担当することができません。そうすると上流工程だけして、下流工程は孫請けの会社へ。その孫請けの会社も担当しきれずさらに孫請けの会社へ・・・という多重請負が発生します。
上流工程で仕様変更が行われると、孫請け会社に変更内容が通達。孫請け会社はさらに孫請け会社に通達。と、伝言ゲームになり変更内容がよくわからないものになったり、変更はあるけど納期は変わらないなどと、下流工程、孫請け会社に行けば行くほど無茶振りや無理なスケジュールが発生します。こうしてブラック企業化してしまうIT業界の闇が存在するのです。
SIerをしていた当時の話はこの本にプロジェクト炎上体験談としてもっと詳しく書いてあります。読んでいてぞっとしました!残業150時間て最初は誤字なのかなと疑ってしまうほど笑。逆によく耐えたなーと思ってしまいました。
対処法
肝心なのはどう切り抜けたか、です。
職場を変える
これは身もふたもないことですが、その職場がきつかったらまずは転職。転職する余裕もないなら最悪・・・逃げましょう。
どんなに心を整えられうようにがんばっても職場がブラック企業だったら無理です!動くたびHPを削られる毒沼でひたすら回復アイテムを使っているようなものです。
命より大事な仕事なんてありません。確かに逃げるのはよくないです。けど、仕事がきつくて過労死や自殺。これってやっぱりどう考えてもおかしいです。いいんです。辛かったら逃げましょう。
正直にいうと、私も過去にやったことあります。でも大丈夫です。確かに迷惑はかけたかもしれないけど、別に逮捕されるわけでも損害賠償されるわけでもなく。自分一人が会社やめても地球は回るんだなと思いました・・・
転職するほどじゃないけどなんとかしたい人に、この本ではマインドフルネス瞑想をおすすめしています。
マインドフルネス瞑想とは
マインドフルネスとは「今、この瞬間を生きている」状態のこと。今この瞬間に注目して行うのがマインドフルネス瞑想です。
マインドフルネス瞑想のやり方
- 楽な姿勢で座る
- 自分の呼吸に意識を集中する
- 目はつむっていてもひらいていてもOK
- 他のものに意識がそれたら、また自分の呼吸に意識を戻す
これを繰り返す
めちゃくちゃ簡単ですね。
実践してみて
著者の人も25分作業して休憩時間で瞑想って・・・これポモドーロテクニックですね。ポモドーロテクニックについてはこちらに書いてます。
実践してみて確かに前よりは過度に不安にならなくなりました。あとやっぱり瞑想すると気持ちがスッキリします!そして以前よりも集中力が増したような気もします。
なんだかいいこと尽くめで逆に怪しい。なんか宗教に勧誘されるんじゃないの!?と思った人。安心してください。
よく誤解されるのですが、宗教と瞑想はあまり関係がないのです。
そして特に道具がいらないし、今すぐ始められます。そう、いまこの瞬間から。
さらにこの本ではアドラー心理学に基づいた対人関係での悩みの解消法が書かれています。こちらも大変勉強になりました。
そして、この本にも紹介されているのですが、サーチインサイドユアセルフにも具体的なマインドフルネス瞑想のやり方が書いてあるので、気になる人はあわせて読んでみるのもいいかと思います。
まとめ
生きていればどうしても不安やストレスはついてまわります。でもそれは決して悪いものではないのです。
適度な不安やストレスは緊張感を生み、成長するのに大きな役目になるのです。でも、あまりに大きな不安やストレスはやっぱり体に悪いです。それになによりもつらい。
この記事を読んでいる人の中にもしかしたら、今とても辛い人もいるのかもしれません。一人で不安を抱えていてどうしていいのかわからない。不安に押し潰されそう。誰かに怒られそう。疑心暗鬼にもなります。
そんなとき、この本に書いてあるようにマインドフルネス瞑想をすれば心が軽くなるかもしれません。私はなりました。さすがに一切の不安がなくなったわけではありません。
やはり不安は不安だし、落ち込むこともしょっちゅうあります。もともと根暗だし笑。
でもその不安を見て見ぬ振りをして放置するのはもっと危険だと思います。
もしかしたらこの本があなたの不安を解消する手助けになるかもしれません。
詳細はこちら
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