やりたいことはあるんだけどなんとなく気が進まない。「〇〇をやる」みたいなタスクがずーっとタスクリストに残ったままほったらかし。そんな経験はありませんか?
やりたいのに・やらなきゃいけないのに、やらない。どうしてこんなことが起きてしまうんでしょうか。今回はこの問題について対処法を考えていきたいと思います。
原因
なぜこんなことが起きるのでしょうか。原因は、タスクが実行可能なレベルにまで落とし込めていないからです。
ざっくりとした曖昧なタスクには意味がありません。そのタスクは具体的な行動をイメージできますか?できないのならタスクを実行可能なレベルに分解しましょう!
そんなときに使えるのが、ナチュラルプランニングモデルです。GTDというタスク管理方法で耳にする言葉です。ちなみにGTDとはGetting Things Done(仕事を成し遂げる)の略。GTDについてはまた機会を改めて書きたいです。いや、書くぞ!
ナチュラルプランニングモデルとは
ざっくり説明すると、普段なにかを計画したときに自然と考えて行動に移す手順のこと。具体的には以下の手順です。
- 目的と価値観を見極める
- 結果をイメージする
- ブレインストーミングをする
- 思考を整理する
- 次にとるべき行動を判断する
例えば、友達2人と居酒屋で飲む予定を立てるとします。
最近あまり会っていないということでお互いの近況報告でもしようかなと思い立ちます(目的と価値観を見極める)。
↓
この間行ったお店が個室だし値段もリーズナブルでいいななんてぼんやり考えます(結果をイメージする)。
↓
いや待てよ、みんなどこ住んでいたっけ?みんなアクセスしやすいお店のほうがいいかな?土曜日だとお店混んでいるっけな?みんなそれぞれ好きな食べ物なんだったっけ?といろんなことを考え始めます(ブレインストーミングをする)。
↓
お店を決める前にまずみんなの予定を確認しよう。そこで自分が行こうとしているお店を教えて問題なければ店に電話して予約して・・・と段取りが決まってきます(思考を整理する)。
↓
となれば、まずはみんなに連絡だ(次にとるべき行動を判断する)。「この日みんな空いてる?近況報告を兼ねて飲みに行かない?」と連絡しよう。
こんな感じでしょうか。こうして書いてみるとなんてことないですね。けっこう当たり前のようにやっていることです。そう、この当たり前のようにとった手順こそナチュラルプランニングモデルなのです!!
つまりは、「友達と飲み会をする」みたいな大きなタスクのままではなく、「全員の日程をおさえる」「お店を決める」など、具体的な行動に起こせるようなタスクに分解するのです。
実は知らない間に自然とやっていたことなのです。そう、まさしくナチュラルにプランニングしてたのです!!驚愕の事実!!!!!
それでは手順について1つずつみていきます。
目的と価値観を見極める
「なぜそれを行うのか?」とまずは問いましょう。この問いをすることで
- 成功の基準が定まる
- 意思決定の基準ができる
- モチベーションがあがる
といったメリットがでてきます。なぜかと問うことで目的がはっきりします。例えば、海外でも通じるような英語を身に付けたいとか、プログラマーとして転職したいとか。こうすることで同時に、「何をもって成功とみなすのか」も決まります。
先に挙げた例の、英語を身につけたいなら、海外でも英語で問題なく会話できたら成功ですし、プログラマーとして転職なら、実際に転職してプログラマーになれたら成功です。
そうすると、やることの判断基準もできてきます。海外で通じるような英語力を身につけるためには、この行為は必要か?といった判断力が身につきます。
またなぜかと問い、目的をはっきりさせたことでモチベーションも上がります。なんのために英語を勉強しているのかわからないとモチベーションは上がらないでしょう。
でも、海外で英語を使って会話するという目的がしっかりしてれば、いつか実現するために頑張ろうと思えるようになります。
結果をイメージする
これも目的をはっきりさせることと似ていますが、成功した時の結果を五感をフル活用してなるべく細部までリアルにイメージしてみましょう。そうです、おもいっきり妄想するのです笑。
非現実的な目的であればリアルにイメージできません。例えば道具を使わずに自力で空を飛ぶ、とか。イメージできますでしょうか・・・なかなかつかないですよね。おそらく不可能です。
ブレインストーミングをする
残念ながら結果をイメージするだけでは実現できません!それはただの妄想です笑。結果をイメージできたら、「じゃあどうやってそれを実現する?」と考えていくのです。そこで「ブレインストーミング(ブレスト)」の出番です。ブレストというと複数人でやるイメージですがひとりでやっても問題ありません。コツは3つ。
- 決めつけない、批判しない
- 質より量
- 思考の分析や整理は最低限に
ここではなるべく思考に制限を持たせたくないので、「こんなの無理だ」と決めつけるのはよくないです。そしてとにかくなんでもいいからアイデアを出すのが大事です。また、アイデアの内容を整理するのは大事ですが、この段階では必要最低限にとどめ、いまはとにかくアイデアを出すことに専念します。
思考を整理する
この段階でブレストしたアイデアを整理していきます。
- 必要な構成要素
- 順序
- 優先順位
これらを明確にしていきましょう。目標達成のためにはなにが必要で、どの順番で進め、何を優先的にすればよいのかを考えます。
次にとるべき行動を判断する
ここまでくれば自ずと次は何をすればいいのかわかってきます。あとは行動に移すだけです。
まとめ
普段ごく自然とこのようなことを行なっているのに、いざ資格取得や勉強などをしようとすると何から手をつけていいかわからない・・・となってしまいます。
ぼんやりとやりたいことがあるのに行動に移せないというときは、このようにナチュラルプランニングモデルを活用して、具体的な行動に落とし込んでみましょう。
記事内でも少し触れましたが、このナチュラルプランニングモデルはGTDというタス管理方法ででてくる手法のひとつです。ちゃんと実践できているかわかりませんが、この方法と出会ってかれこれ6年くらい。とても魅力的で効果のある管理方法なのでいつか紹介できたらなと思っています。