仕事をしていると、今の仕事は自分に合っているのだろうかとか、このままこの仕事を続けていていいのだろうかとか、そもそも仕事なんてしたくない!みたいな悩みが出てくるかと思います。
かくいう私もフロントエンドエンジニアを4年ほどやっていますが、未だ自信がなかったり、このままでいいのかななんて悩みっぱなし・・・
仕事って人生の大部分を占めますよね。仮に20才で就職して60才で退職するとします。約40年間、平日8時間働くわけですからかなりざっくり計算すると、約77,000時間は仕事するわけなんです。
今の仕事に不満がある、仕事の悩みで頭がいっぱい、やっぱり働きたくないと思っている人にある本を紹介します。ただし、仕事の悩みを解決する正解は書いてありません。やっぱりそうそう正解ってないものなんですよね。でも、悩みを解決できるきっかけはたくさん書いてあります。
働くことがイヤな人のための本
タイトルがズバリ心に刺さりました笑。イヤではないんですが、やっぱり今の仕事に満足いってないって思うんですよね。
目次は
- 一生寝ているわけにはいかない
- 「命を懸ける仕事」はめったに与えられない
- 仕事と能力
- 仕事と人間関係
- 仕事と金
- 金になる仕事から金にならない仕事へ
- 死ぬ前の仕事
です。
四人の登場人物との会話で話が進んでいく
この本では、
- 引きこもりの留年生
- 三十過ぎの未婚OL
- 中年サラリーマン
- 元・哲学青年の会社経営者
などといった架空の人たちとの会話を通して仕事について考えていきます。この四人がなんとも魅力的(?)なのでざっと紹介します。
引きこもりの留年生
あまり勉強をせずだらだら留年を繰り返してしまったら25才になった青年。人間関係が煩わしく、社会で組織に属してせこせこ仕事をしているような人を見下している。
三十過ぎの未婚OL
結婚して出産して家庭を持って・・・みたいな世の中の価値観がどしても受け入れられない。そうこうしているうちに30才を超える。自分がしたかったことってなんだ?そうだ、自己表現だ。そう思い仲間と同人小説の執筆を始める。なかなか充実しているが、果たしてこのままでいいのか不安。
中年サラリーマン
妻子のため金のため必死に今まで気乗りしない仕事をしてきた。今の仕事を失うのは恐いけど、このまま定年までだらだらこの仕事を続けていくのだろうか。そして精気のない老後を迎えるのだろうか。なんとかしたいけどできない。そんな意気地のない自分に情けなさも感じている。
元・哲学青年の会社経営者
真面目に仕事をし会社を経営。家庭を持ち子供も立派に育て上げる。自分の生き方は間違っていないと確信を持って暮らしていた矢先、がんを患う。学生の頃哲学にハマっていたこともあり生きることについて再び考え始める。自分の人生は失敗だったんだろうか。そんなことを最近考えるようになった。
なんとなく自分と境遇や考えが似ている人がいませんでしたでしょうか?私はいました。ライフステージ的にもOLが近いかなと思いました。
こんな人生どん詰まりな四人の悩みを著者の中島義道さんはどう解答していくのでしょうか。本を読み進めていくと四人が抱える不安や悩みがちょっとずつ氷解していき初めの頃にはない考え方・価値観が芽生えていきます。
先ほど言った通り、明確な解決策はありません。でも考え方や捉え方をちょっと変えるだけで、仕事に対する悩みや不安が和らぐかもしれません。